塾を選ぶ際の指標の一つに合格実績というものがあるように思います。塾に限らず学校でも進学実績を高らかにに謡い、また、進学重点校などと学校の価値を偏って宣伝する自治体までもが出てきています。しかしながら、「寺子屋」ではこうした風潮とは全く逆の考えをもって生徒様、親御様と接しております。

そもそも、塾の合格実績っていったい何なんでしょう？自分の力だけで生徒を「受からせた」とでも思っているのでしょうか。「寺子屋」では合格はあくまでそれを達成した生徒様自身の努力が最大の要因と考えています。私どもはあくまでその学習過程におけるサポートをしているにすぎません。まったく関係していないとは言いません。しかし、「寺子屋」は中にはその数を水増しまでしているような教育的倫理観が欠落している完全営利主義の産業機関ではありません。あくまでも生徒様の学力と心を同時に育むことを存在価値としております。

合格実績の一人歩きには別の問題点もあります。個人情報の問題です。塾や予備校の中には氏名どころか顔写真まで掲載し合格体験記なるものを公表しているところもあります。本人が良ければいいというご意見もあると思います。しかしながら、中には塾に無理やり書かされたり、合格という高揚の中でつい自分の名前まで出したくなってしまったり、ひどいケースでは勝手に氏名や顔写真を公にされている場合すらあります。「寺子屋」は個人情報には徹底的に注意しております。完全に1対1の個室における授業形態をとっていることもあり、まれなケースを除き塾生自体、他の塾生のこと（学校、学年など）さえ知りません。学習過程において競争は一定の効果を持ちます。ただ、弊塾ではその対象を「過去・現在の自分」に求めます。他者との比較ではなく自分がこれまでの自分よりできるようになった！と感じることを最大のモチベーションにしています。

さて、以上が弊塾が合格実績を公表しない２つの理由になりますが、さらに言えば、弊塾には塾内にさえ合格実績の短冊はありません。それは、「寺子屋の合格実績はゼロ」という確固たる方針のためです。合格はあくまで生徒様の努力の結果に過ぎず、また進学先も偏差値の高い学校＝勝ち組という発想を否定しております。あくまで生徒様、親御様の進路希望に則り、成長過程における生徒様の心をいたずらにむしばむような強要はせず、生徒様がその志望先に進めるサポートに徹すること以上の教育はないと考えております。もちろん中には超一流といわれる学校に進まれる生徒様もおります。しかしながら、仮に偏差値的に評価が高くない学校を志望なさっている、あるいは合格した生徒様も、もしその学習過程が充実したものであったならば「寺子屋」では勝ち組なのです。

「寺子屋」には合格実績はありません。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

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2024.03